「理工系女子の育成プロジェクト」
「理工系女子の育成プロジェクト」
国際ソロプチミスト様との共催で、中学生女子を対象に2回目の「理工系女子の育成プロジェクト」を実施しました。この度のプロジェクトでは、鳥取県衛生環境研究所を訪問し、施設見学、科学実験を行うなど多岐にわたる研修を行いました。
衛生化学研究室の木村室長には、衛生技師として勤務できる鳥取県内の機関の多さ、育児との両立のために整えられた制度(育児保育、ファミリーサポートセンター、学童保育)などを自身の半生を交えての説明を受けました。
実際のデータから、県内の女性の活躍や昇進の可能性が高いことがわかり、これから理系のキャリアを目指す生徒にとって明るい展望を描く機会となりました。
建物全体が環境に配慮したエコビルディングである衛生研究所に加え、隣接する原子力環境センターを見学し、施設の説明を受けました。電子顕微鏡やクロマトグラフ質量分析装置、環境放射能のモニタリングの方法や、放射線検出のために使われているゲルマニウム半導体検出器や放射線の量を調べるベータ線測定装置など調査研究に用いられる機器とその利用目的について詳しく学びました。
実習では、食用色素の分離実験を通して、調査研究に必要な考え方や実験手法などを学びました。使用する化学薬品の選定や実験プロセスによって、結果に与える影響が変わってくることや、環境負荷へも考慮して調査していることに驚きました。
生徒アンケートからも、身近にこのような充実した施設があり、理工系女子が大いに活躍していることが確かに伝わったという手ごたえが感じられるプロジェクトであったと思います。