SSH森林環境保全プロジェクト
湯梨浜学園SSHプログラム 「高校2年SSH森林環境保全プロジェクトIn屋久島」
11月22日からの3日間、高校2年SSHプログラムである「森林環境保全プロジェクトIn屋久島」が実施され、世界自然遺産にも登録されている屋久島を訪問し、現地での研修を行いました。このプロジェクトは、本校が掲げる「環境保全を担う科学的人材の育成」の中核となるもので、県内の海洋、森林プロジェクトを基礎として、国内の海洋と森林保全について実践的なスキルを育成するために実施しました。
1日目の研修では、管理された国有林にて、森林の公益的機能の維持・向上に向けた取り組みについて林野庁九州森林管理局の方より説明を受け、サル・シカのフン、足跡、食痕、罠について学び、鳥取県との違いについても理解を深めました。
2日目の研修では、世界自然遺産エリア〔西部林道〕において野生動物の生態調査とGPSテレメトリーを用いての追跡調査実習を行いました。屋久島がもつ地質、気候の特性と植生、野生動物の特徴を結び付けて理解を深めました。世界自然遺産エリアでは、植物に加えて野生動物も保護されており、自然の中でのシカ、サルの様子を間近に観察することができました。
3日目は、白谷雲水峡での研修となりました。世界自然遺産エリアとは異なり、原生的な照葉樹林の地表はシダや苔に覆われていました。また、狩猟圧を上げ人の手で里山を守ることにより、管理有害鳥獣の減衰が見られることが理解できました。併せて、バイオームの垂直分布についても学習できました。
このプロジェクトを通じて、参加した生徒たちは、特異な生態系と優れた自然景観について身をもって学び、環境保全の大切さに加えて、実際に行動するスキルを身に付けることができました。