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【新聞掲載】中高一貫にかける熱意

2004年9月20日(月)産経新聞に、本校ついての記事が掲載されました。

中高一貫にかける熱意

東郷町、羽合町、泊村が合併してできる「湯梨浜町」。
その新しい町に、県中部地区で初めての中高一貫校が誕生しようとしている。設置場所は東郷町で、このはど「学校法人湯梨浜学園(仮称)」の設立申請が県に行われた。
中心となったのは、県内で学習塾や予備校を経営する坂根徹さん(55)。
学校統合により来年3月で閉校となる東郷小学校の校舎と校地を利用し、平成18年4月の開校を目指している。
少子化が進むなか、どんな教育方針を打ち出すのか。坂根さんに聞いた

中高一貫校設立の経緯は

これまで、塾の経営を通じて子供たちとかかわってきましたが、「もっと長い時間子供と触れ合っていければ、よりよい指導ができるのに」という思いを常に持っていました。
県の中高一貫教育校検討委員会のメンバーとして、実現の可能性をさぐっていたのですが、そんななか、東郷町が、町内の三校を統合し、新たな場所に「東郷小学校」を建設するため、現在の東郷小を閉校するという話を知ったんです。
中部には私立高校が一校しかないため、学生の受け皿にもなる。非常にいいタイミングで、10年間、無償で校舎や土地を借りることができました。

学校の概要を教えてください

生徒は中部だけでなく全県から募集する予定で、初年度は中学校は1学年30人、高校は1学年40人を予定しています。
新学習指導要領にない独創的な学習を取り入れるほか、6年間を1~3三期に分けた中高一貫の「特別進学コース」と、高校から入学する生徒のための「特別練成コース」を設け、小人数指導で大学受験に対応したカリキュラムを編成します。向学心や進学希望に十分こたえることのできる、県を代表する進学校を目指します。

勉強面以外のセールスポイントは

受験のための勉強だけでなく、ボランティア活動やクラブ活動を充実させるほか、ITの活用やディベート、英語教育などにももちろん力を入れます。
「国際舞台で活躍できる人材」の育成は、今の教育の一番のテーマですが、6年間というスパンで学ぶことで、無駄なく効率的にこうした教育が行えると考えています。

中高一貫のメリットに「ゆとり」を掲げていますが

やはり、高校入試がないことで、詰め込み式の教育に陥ることなく、心身ともにゆったりとできます。
「知的なゆとり」は「精神的なゆとり」を生み出し、結果として勉強面でも、充実した学校生活が送れるのではないでしょうか。
学校名は、新しい町名をとって「湯梨浜中学・高校」を予定していますが、名前に恥じない素晴らしい学校にしていきたいです。

インタビューを終えて

昭和60年から学習塾「伝習館」を設立し、代表を務めている。「生徒の能力を最大限に引き出す教育で、鳥取県の教育に一石を投じたい」と目を輝かせて語る姿が印象的だった。私立の中高一貫校は、県内では米子北斗中学・高校に次いで2校目。塾経営で培った手腕に期待したい。(原川真太郎)

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